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   猫の島(九州・沖縄地方)  
   

猫の島(九州・沖縄地方)

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島には猫が多い。のどかな時間が感じられる環境と、魚がいっぱい獲れるから猫には住みやすいんだろう。帰ってくる船の音が聞こえてくると、港に猫があつまる。魚のおこぼれをもらおうと、お行儀よく待っている。
下の一覧は、実際に歩いて見た情報。猫の多く、猫と戯れることができる島を列挙した。一覧にない島については、猫を見なかった島、または猫を見たとしてもわずな島。



4.九州・沖縄地方
 島名 場所 猫密度  内容
 馬島  福岡県北九州市 大   近年、約30名程の住民にくらべ何倍もの猫がいると、猫が多い島として話題になっていた。2014年以降はボランティアで不妊手術や去勢手術を行っていたという。しかし、2017年頃から、変死をとげる猫が目立ってきた。約90匹いた猫たちが、つぎつぎと変死を遂げ約30匹になったという。観光客に親しまれていた『アニメ丸』は、口から泡を吹いてもがき、4〜5時間後に無くなったという。
 藍島  福岡県北九州市 大   漁港付近の集落に猫が多い。この島は、馬島などよりずっと前に猫島として有名になっており、猫目当てに観光でこられる方が多い。しかも、出会う猫たちがとても愛想の猫が多いのが特徴だ。それだけに、猫を撫でるのさえも順番待ちが発生するかもしれない。
 地島  福岡県宗像市 中   島には泊漁港と、白浜漁港の2つの漁港に、それぞれの集落がある。どちらも猫は多い。産業は漁業でが盛んで猫にとっては住むのに適した環境だ。
 相島  福岡県新宮町 大   日本書紀にも記載されていた相島。相島は漁業が盛んな島。この島も猫が多いことで有名になり、近年猫目当てで来る人が多い。港に面した道路沿いの集落前のあちらこちらで猫たちを見ることができる。
 玄海島  福岡県福岡市 小   皮肉にも近年の玄界灘沖地震でその名が知れた。猫は比較的多く港前の待合室などを中心に猫を見ることができる。漁師さんのおこぼれをもらう猫たちを見ることもできる。
 小呂島  福岡県福岡市 大   福岡湾からも約40キロメートル離れた少し遠い島。小さな島に200名程度の人が住む。漁業が盛んな島で、のどかな時間が流れている小呂島は猫にとっても住みやすい場所。猫は港付近で多く見ることができる。島には宿泊施設がなく、船便も往復がある曜日が限られるので注意が必要。
 姫島  福岡県糸島市 中   姫島は漁業が盛んで猫が大好きな魚がたくさんある。もともと福岡で猫島として有名だったのは姫島で、姫島のゴロタ石あたりをたくさんの猫たちが住んでいた。海岸にながれつく魚を食べたり、島民が海岸に捨てるゴミをあさり生きながらえていたようだ。しかし、猫たちも生きるには厳しい環境でもあるようで、近頃はそんなに増えていないようだ。
 高島  佐賀県唐津市 中   宝くじが当たるご利益がある宝神社のある島。宝くじから、招き猫ということで、島の人たちは猫を重宝していて、集落のところどころで猫を見かける。高島のみやげもの屋さんのワゴンの中には猫が休んでいて、お店の人がパフォーマンスするときには、猫が立ち猫をやってくれる。
 神集島  佐賀県唐津市 中   神が集まるという名前のつけられた神聖な島。広い集落のあちこちで猫を見ることができる。
 加唐島  佐賀県唐津市 中   百済の『武寧王』の誕生の地という伝説がある。島には猫が多い。かつて加唐島に住んでいた犬が、島の八坂神社に悪いことをしてしまい、神様の怒りに触れてしまったという言い伝えがあり、犬を飼うことはタブーなのだという。そのため猫の島になったのだという。メディアの露出があったため、猫の島の名はあるが、猫の数は飛びぬけて多いというわけではない。
 飛島  長崎県松浦市 中   昔は炭鉱で栄えた島。ごくごく小さな集落に、たくさんの猫がいる。
 青島  長崎県松浦市 中   島では犬は聖なるものと考えられて犬はいない。けれどたくさんの猫がいる
 池島  長崎県長崎市 小   かつては池島炭鉱で栄えた島。現在でも炭鉱跡や工場や住宅跡の廃墟が残る。港の集合住宅や、かあちゃんの店付近などで猫をみかけることができる。
 高島  長崎県長崎市 中   数年前までは保健所の方が猫を捕獲し殺処分を行っていた。しかし動物保護団体が立ち上がり殺処分中止の運動をはじめ、殺処分は行われなくなったという。猫たちは保護団体により去勢や避妊の処理が行わていっている。
 平島  長崎県西海市 中   島には南部の平島集落と、北部の南風泊集落がある。どっちの集落も猫が多い。
 有福島  長崎県新上五島町 小   中通島から若松島を通り、北部にあるこの島にやっとたどり着いたと思うほど遠い島。簡易郵便局付近で猫がみられる。
 椛島  長崎県五島市 小   西の伊福貴集落には、人は見かけないが、猫をちょくちょく見かける。
 嵯峨ノ島  長崎県五島市 中   島には猫が多い、商店の周辺で猫をよくみかける。愛嬌のよい猫もたちも少なくない。
 赤島  長崎県五島市 中   実質は生き帰り1往復ができるほどの船便しかない。集落の中心部、神社の周りに猫は多い。
 黄島  長崎県五島市 大   島の人口より猫の数が多い。全国的に有名な猫島のひとつ。猫たちがたむろする場所も数か所あり、それぞれ違う猫の集団がある。島には車もなく、餌となる魚が多く、やさしい島のひとたちが猫たちを受け入れてくれているので、猫たちには住むのに快適な環境だという。
 湯島  熊本県上天草市 大   島原の乱では、キリシタン信徒のリーダーたちが集まり、談合を行ったことから、この島の別名を談合島という。この島は有名な猫島のひとつ。桟橋の前には猫島の猫の銅像がある。近くには島の人たちが野良猫たちの住居、野良猫ハウスも用意してくれている。島内で猫が多い場所には猫標識も設置され観光客から見ても、わかりやすい配慮がある。漁港、集落内と猫は多い。
 姫島  大分県姫島村 中   漁業や観光業で栄えている島。漁港や集落などに、そこそこの猫がいる。
 保戸島  大分県津久見市 大   地中海を思わせるような鉄筋コンクリートの3〜4階建ての家々が立ち並ぶ。この島猫が全般的に多い。漁港や集落の各所に猫はいる。それと島のひとたちがおこぼれをたくさんもらっているせいか、人慣れしている猫も多く、毛並みもよい。
 鶴見大島  大分県佐伯市 大   鯛やカツオの一本釣りなどの漁業が盛んな島。船のつく田野浦地区、南の地下地区に多く、特に地下の猫の数は多い。放置状態の野良猫が多いようだ。
 深島  大分県佐伯市 大   周辺の海はテーブルサンゴがみられるほど、暖かく南の島を感じる島。近年、野良猫が増えて猫の島となっている。土日は猫好きの人たちがこの島に集まる。深島は猫島ということを地域活性化のひとつになっている。2019年には、『深島ねこ図鑑2019』が発行され、深島にいる猫100匹が紹介された。
 桂島  鹿児島県出水市 中   人口の割には猫が多い。船が港につくと猫たちが出迎えてくれる。
 竹富島  沖縄県竹富町 中   赤瓦の家々と白砂の道。古い沖縄の原風景を思い浮かばせる景観は何度見ても心休まる景観だ。竹富島には猫が多い。夏が多い沖縄で、暑い昼間の時間に猫を見かけることは少ないが、夕方や朝早くは多くの猫を見かける。それと集落の東にある白砂のコンドイビーチは、八重山一の美しいビーチ。そこには猫が多く、心和ましてくれる。

※保健所や自治体の野良猫の殺傷処分により極端に少なくなることがある。
※人口とともに島の猫の数も変化する。
※島猫を見るには、暑い昼間より、気温が低い、朝と夕がいい。食事の時間も猫に会える可能性が高い。
※人口が激減し20名を切ると、過去猫島であった場所も、餌を人もいなくなるから、猫島でなくなる可能性がある。



 

      
             
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