南西諸島は鹿児島南部〜与那国島まで多数の離島航路が存在する。何十時間もかけて行く島もあれば、十数分程度でつく航路もありさまざま。
船に乗るのは、近くて早いほうが楽でいい。けれど乗る時間が長ければ長いほど船旅を楽しめて、それはそれで思い出に残る。
特に奄美〜沖縄航路は設備もよく、ちょっとしたクルーズ気分で乗船できるだろう。
いつもその船に乗る人は常識だけど、初めて乗る人にはわからないことがある。
■風呂のついてる船
奄美の離島航路(マルエー・マリックスライン・奄美海運)などには風呂やシャワーがついている。お値段も無料。
鹿児島港を出発して2〜3時間ぐらいが一番混むので、その時間をはずして入浴するのがいいだろう。
■売店
奄美の離島航路などには売店がある。特に、マルエー・マリックスライン・奄美海運の船は、商品数も豊富で、お土産も豊富。
■クレーンで下船・乗船
定期船だいとうは、船が着岸できず、人がクレーンにつられて乗り降りすることは、あまりにも有名な話。
■スタビライザー
スタビライザーとは揺れ防止装置のこと。長距離のフェリーは船酔いが心配だが、スタビライザーがついていたら安心。海が荒れていても揺れが少ない。
長距離の航路についていることが多い。
■冷房の効きすぎに注意
南西諸島は暑いので、夏であれば、冷房がガンガンに効いている。冷房に弱い人は一枚羽織るものを持っていくなど対策が必要だろう。
以下の場合は普通の人でも寒いと思われるので注意が必要。
・長距離フェリーの朝は、寝起きで人間の体が低体温になっていて、かつ、朝なので冷房が聞いていて、とても寒いと感じることがある。
・『せとなみ(瀬戸内町)』はとにかく冷房がよく効いている。船内に入ったらすぐ毛布をはおったほうがいい。
■抜港(ばっこう)
本来とまる予定だった港を、飛ばして航海を進めてしまうこと。荒天時に波が高く、港の作りが弱い港で、港に船がつけられない時に抜港される。
よく抜港される港は、諏訪之瀬島、小宝島。奄美航路でも与論島が抜港されることがある。
自然の厳しい南北大東島だけど、南北大東島に関しては複数の港があるため抜港や沖合待機も(あまり)心配ない。
■予定の港にとまれないこと
荒天で奄美の島々や、南北大東島などは、予定の港にとまれないことも少なくない。例えば沖永良部であれば和泊にとまれなければ、島の反対側の伊延港に
とまる。となると手配していた宿や、レンタカー屋さんまでの移動が大変になるが、
それはそれで宿やレンタカー屋さんが快く送迎してくれることが多い。
■船のドック入りによる運休
船にもよるがたいてい1年に1度船は定期点検でドック入りする。船が1つしかない路線は当然運休となってしまう。
しかし、船は予約しないで乗れることが多いので、運航状況など確認せず乗ろうとすると、突然の運休に困ってしまう。。
乗る前に運航会社のWebで運休情報がないか、チェックしておこう。
|