北大東島13:2日目
朝、食事を取ったあと、早速島の散歩。
散歩といっても車を使って島の中をぐるぐる走る。
しかし相変わらずのどんより曇り。
サトウキビ畑一色だと思っていたけれども、
昨日の村長さんの話の通り、馬鈴薯など他の作物も多々見受けられる。
それと、以外に多いなぁって思ったのが、
雑草、そして大きくなったら木のようになってしまうギンネム。
ギンネムは手を入れていない場所にボウボウと生えているもの。
北大東島は隅々まで開拓しているような感はあったが、
何故かギンネムが多かったなって思う。

北大東島14:晴れ間!
どんより曇であったが、時々晴れ間がでてくるようになった。
ここぞとばかりに写真を撮る。
これは、サトウキビ畑のほとりで咲いていたハイビスカス。

北大東島15:ミヤコヒキガエル
ミヤコヒキガエル発見!
ミヤコヒキガエルは夜になると道端にむらがり、
車によく引かれるらしい、
そしてこうして引かれて干されたミヤコヒキガエルを
ところどころで見ることができる。
※見苦しい写真だったらすいません。

北大東島16:長幕
そして島の中にそびえる長幕/屏風岩。
これは北大東島が珊瑚が隆起して浮き出た証ともいえるもので、
島の内部を円状に取り囲む。(海底火山の跡?)

この光景は平坦な南大東島には見られない独特なものだろう。
北大東島17:水溜にヒージャー
失礼、北大東島ではヒージャーじゃなくてヤギである。
北大東島にはこんなサクで囲った水ダメがあるが、
ヤギを放知している光景を良く見る。
草を食べてくれるので都合がいいとか。

北大東島18:花
北大東島も、やっぱり花がいっぱいあった。
やっぱり沖縄だなぁ〜って。
ブーゲンビリアも多かった。

北大東島19:Oさんと面談
実は昨日、役場で北大東島の歴史に詳しいOさんを紹介してもらった。
待ち合わせは民俗資料館である。

話を聞くととても詳しい。
紹介してもらうときは、戦争時代を知っている人ということで、
かなりのご老人かと思っていた。
そしたら、この方、できごと年号まで詳しく知っている。
「ただものじゃないな?」と思いながら聞いていたら。
やっぱり、この方、現、教育委員長の方で、過去には島の助役をはじめ、
さまざまな経歴をもたれてる方。
こんな方に貴重な話を聞けるなんて、感謝!感謝!
さて、話はというと、要訳すると、
大東諸島は八丈島と琉球の混在した独特な文化があること。
特に北大東島は燐鉱石採掘の歴史があったこと。
昔の地区名が、”社宅”、”第一工場”なんかあったとかの話はとても面白かった。
そして、必死でメモして聞くのだった。
※民俗資料館。
北大東島の文化を感じながら、ここで話を聞いた。
北大東島20:走る。
Oさんと面談終わって、
「まだまだ晴れてるな!」と思い、必死に車を飛ばす。
晴れているうちにできるだけ写真をとっておかないと。。。
※海が見える道。

北大東島21:西港
そして西港に行った。
うわさどおりの波。港の中まで波が入っている。
確かにこんなとき、港に近づけば人が飲み込まれてしまうのはうなづける。
車での近づけやしない。(あ〜怖ぁ)

北大東島22:燐鉱石貯蔵庫跡の近く
西港のすぐ上に燐鉱石貯蔵庫跡がある。
燐鉱石貯蔵庫以外にも、採掘が栄んだった頃の、
面影を感じる建物跡がたくさんみれる。
時代が流れてるんだ。

北大東島23:上陸へ
晴れてるので、急がなければならない。
次のポイント”上陸”へ
ここは、100余年前、北大東島へ始めて上陸するときに、
ここから上がった、有緒あるポイント。
海の色もとてもきれいなところ。

それにしても波が高い。
あまり近づけない。と思ってたら、
嫁さんが子供をつれて、さらに波際にいっている。
「おいおい」
驚いて行くなとしかりつけてしまったが、
女は怖いもの知らずだ恐ろしい。。。
北大東島24:遠く見えるは南大東
上陸は、北大東島の南西部。
上陸の上から、遠く南大東島が見えた。

上陸の上はちょっとした公園になっていて、
南大東島をボーっと見つめながら。
昼食は、二六荘で作ってもらった弁当を食べる。
ぼーっと。
北大東島25:沖縄最東端の碑へ
そして、最東端に向かう。
本当の最東端は真黒岬とのことだけど、
ここが歩いていける最東端になる。
人間って不思議なもんで、最南端とか最東端とかきくと
執着心がでる。

ところで、この沖縄最東端碑。
波照間の最南端の碑や、稚内の最北端の碑とかより、
随分立派ではないか。
北大東島26:沖縄海。
沖縄の海?ではなくて、沖縄海と呼ばれる海が北大東島にある。
岩をえぐって作られた人工のプールで、天気のいい日には、
人が泳ぐことができる。
※しかし、この日はとても風が強く、この波の有様。
とても泳げるような感じではない。
近寄ると波に飲み込まれそう。。。

北大東島27:秋葉神社
そして、空港の近くの秋葉神社へ
神社に行って何が楽しい?って思う方もいらっしゃるでしょうが、
ここは、めずらしい大和式の神社がここ北大東にあるんです。
ちなみに秋葉神社は火の神様。

赤い鳥居と青空のコントラストがとってもきれいだった。
北大東島28:天狗岩
秋葉神社のほとりには天狗岩がある。
名前の由来はわからないし、何故こんな岩がこんなところにぽつんとあるのかとも思う。

ところで、この天狗岩に行ったのを期に、晴天だった北大東島も曇りだすのである。
急に、散歩のペースと、気持ちがグレーになって行くのだった。
北大東島29:猫、猫。
曇天で気持ちがグレーの中、集落に戻る。
気持ちがグレーなので、これから何しようかなぁ〜って。
そうしたら、猫!
きのうの、夜更け、二六荘の食堂から帰りに見た猫と同じアカ猫。
この島ひょっとしたら、猫多いのかなぁ〜って。
急に元気になる。

北大東島30:風が強い!
それにしても今日は風が強い。
天候も悪いし、
そして寒い。
やっぱり冬の沖縄は、こんな寂しいものなのだろうか。
(→こともあるのです。)

※背の2倍もありそうな収穫前のサトウキビ畑だったけど、
背が大きい分、大きく風にたなびく。
『ザワワ、ザワワ・・・』ではなく、
『ざぁーざぁー・・・』って音の感じ。
北大東島31:島の子供は元気。
集落を歩いていたら、子供たちに出会う。
正しくは、玉置半右衛門の碑を探していたので、
「どこにある?」って聞いたら、
「何それ〜」だって。
人懐っこくて、のびのび育っている。それが北大東の子共達。
僕の子供も、結局一緒に遊んでもらった。

北大東島32:玉置半右衛門。
天気が良くないので、観光名所めぐりに既に切り替え中。
玉置半右衛門の碑をやっとのことで見つけ、
碑に向かって敬礼!
そして、合掌。
この方が、今の北大東島、南大東島の歴史を作ってくれた、一番の開拓者だ。
たんなる碑ではあるが、歴史のロマンと開拓を感じる重みのある碑。

北大東島33:国標(くにしるべ)
そして、近くを歩くと、国標のある公園がある。
国標とは、大東地方を日本の領土にしようと日本の調査団が上陸し、
日本の領土の証にこの棒(国標)を立てた。
国標の周りは、昔は何もなかったとのことだけど、
今は立派な公園の真ん中にたっている。
断崖絶壁、荒々しい海。そしてやっとのことでこの島を登り、この国標をたてたのだ。

北大東島34:晴れた!
どんより曇り、また雲が引いてきた。
それにしても、晴れたり、曇ったり、大東地方の天気はよくわからないなぁ。

北大東島35:中野のダイトウビロウ林。
中野地区にはダイトウビロウの林がある。
開拓時代、島中ダイトウビロウ林だったらしいが、
今はここ中野の、この一区画だけビロウ林があるとか。寂しいものだ。
ダイトウビロウは、沖縄でよくあるクバよりも葉っぱが硬いため、
クバのように役にたたないとか。

北大東島36:夕日を。。。
そして今日の終わりに、夕日を見に西港に行く。
西港は相変わらず波が高い。
(怖い!)
ちょっと危険だなって思ったけど、
島の人も、釣をしている人もいた。
大丈夫かな?って思っていたら、
ザバーンっと波が近くまでやってくる。
やっぱり、ダメダメ。
結局、西港の上の燐鉱石貯蔵庫跡で夕日を拝んだ。
この夕日は歴史のロマンを感じる夕日だ。

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