西之表中心部、緑ゆたかで、市街地なのにのどかな『わかさ公園』がある。”わかさ”の名前は、鉄砲伝来を記念して名づけられた、鉄砲伝来時の悲劇のヒロイン『若狭』の名前からつけられたもの。
若狭は、鉄砲伝来の貢献者、八板金兵衛の娘。金兵衛はポルトガル人からゆずりうけた鉄砲を、なんとか国産化しようと、若狭をポルトガル人の妻にした。こうして金兵衛は、ポルトガル人から技術取得し、鉄砲を国産化することに成功したのだ。しかし犠牲になった若狭は、まさに悲劇であり、種子島帰郷の際に、急病で死んだ。夫のポルトガル人は、葬式で涙を流さなかったと伝えられている。
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そんなわかさを、偲び整備されたのがこの公園だ。
多くの市民に利用されています。日本・ポルトガル修好記念碑などのほか、戦没者慰霊塔や相撲場、テニスコートが松の緑の中にある。観光としては見所として欠けるかもしれないが、のんびりするのもいい。のんびりしながら、鉄砲伝来の歴史を、偲ぶのもいいかもしれない。
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