種子島の東側、中種子町の犬城海岸に馬立の岩屋がある。馬立の岩屋は、大きな海食洞窟。入口が大きく、外からの景観は、圧巻だ。千座の岩屋より迫力がある。もともと犬城海岸は、自然の奇岩・巨岩がある景勝地。その中でこの洞窟は景色の一部としてきれいに溶け込んでいる。
ただ、この洞窟が残念なのは、上から石がボロボロと落ちてきているようで、今は洞窟内立入禁止。立入禁止の看板やプレートが各所に設置され、せっかくの景観を台無しにしているのは残念なことだ。ここまでしないと、おそらく、入る人がいるからの処置だと思うので、この変は仕方のないことかもしれない。
犬城海岸と馬立の岩屋は、第10代種子島藩主、種子島幡時がこの辺で修業をしており、修験道の犬神使いであったことから犬城海岸という名前がついた。そして、あるとき、種子島幡時は岩屋の中でいなくなってしまい、岩屋の前で愛馬だけ残って主人を待っていたため、馬立の名前がついたという。
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