平島の東之浜の海岸線を、15分ほど歩いていくと、岩場に甌穴とよばれる水溜がある。場所は『平家の穴』にとても近い。甌穴は、岩のくぼみに入っていた小石が、満潮時流れの速い潮にぶつかることによって、くぼみの岩が除々に割れ、やがて年月をかけてくぼみを広げ、割れた大きな岩のカドが徐々にとれ丸くなっていったとされている。
丸い水溜は、他の島でも見たような気もするが、甌穴がすごいところは、丸がきれいな丸であって、中も深く、丸くなっているところ。こんなものが自然にできたとは、不思議なことだとあらためて感心させられる。
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