孔雀

硫黄島の島のレポート

孔雀に睨まれた。どうやら写真を撮っているのが見つかったみたい。

あちこちにいる『孔雀』

孔雀（くじゃく）。硫黄島には孔雀がたくさんいる。集落や、観光名所、雑木林と、場所を問わず、硫黄島のあちらこちらで孔雀を見ることができる。
硫黄島の孔雀は、野生化しているので、なかなか近づくことができない。もちろん触れない。
ゆっくりでも追ってしまうと、さっと逃げてしまうので、追わないでじっと見ているのがいい。
ときたま白い孔雀もいて、見れたらラッキーだ。

ところで、何故孔雀がいるかというと。。。
もともと、硫黄島ではヤマハリゾートという観光会社がリゾート開発をしていた。空港を造り、足摺というリゾートホテルを作ったりと開発した。孔雀はそのとき持ち込まれた。しかし、ヤマハリゾートは硫黄島から撤退。孔雀はそのとき持ち込んだものが自然繁殖しているとのこと。

孔雀の繁殖は、沖縄の八重山などでも問題となっている。
同じようにヤマハリゾートが持ち込んだ孔雀で、南の島は孔雀の原産国と同じくらい温暖で、天敵がおらず、雑食性の孔雀は何でも食べるので、大繁殖してしまう。

その所以をわかってしまうと、とても寂しい気持ちになるが、
特に硫黄島での孔雀が見られる密度は高く、離島でたくさんの孔雀を見られるなんって、硫黄島の顔になってよそから来島する観光客にとっては、なかなか面白い光景だ。
三島村のほうも、観光地図に孔雀を載せるなど、硫黄島では孔雀を観光のひとつとして考えているようで好意的。
硫黄島は、孔雀たちと共存した関係になっているようだ。

小学校の前。この辺りを歩いていると、高い確率で孔雀をみることができる。

島内どこでも見ることができる孔雀。望遠レンズは300mmくらいがあったほうがいいかも。

　＜硫黄島の孔雀のデータ＞
・島内の推定数：　約２００羽以上
・孔雀の種類：　　おそらくインドクジャク


※孔雀の餌付に関して
　　硫黄島では以前餌付けを推奨していたようだ。
　　野生の動物に餌付けをしてしまうと、自然の餌がなくなると人間に害を与えるようになることもある。
　　安芸宮島の鹿や、広島平和公園の鳩のように、人間に害を加えはじめると、処分されてしまうという例もある。
　　なるべく、餌付けはしないようにして欲しいと思う。