ジャンベスクール。集落の東の丘を登っていくと、ジャンベスクールがある。
ジャンベはマリンケ族やバンバラ族など、ギニア共和国を含む西アフリカの民族の伝統打楽器。
ギニア生まれのママディ・ケイタ氏は、14歳にして国立ジョリバ楽団のソロ奏者として活躍して以来、世界60カ国で公演してきた。伝統の普及のため、ヨーロッパやアメリカなどの国々にジャンベスクール・TamTam Mandingueを設立。そして日本校として、硫黄島に設立した。
硫黄島に設立したのは、「自分は小さな村の出身である。日本でのコンサートは、是非小さな村の子供たちといっしょに演奏したい。」というママディ・ケイタ氏の願いからもある。
ジャンベスクールの活動としては、
住民のためのジャンベ教室、子供たちのジャンベ教室が毎週定期的に開かれている。隣の黒島、竹島へは、ジャンベスクールの講師が毎月指導に出向いて指導。観光客には、1回2時間程度の体験コースがある。その他、留学生を受け入れたり、夏期講習があったり、鹿児島の小中学校へ出張したりと、その活動は勢力的で頼もしい。
島の集落からは、昼間はこのジャンベのアップテンポな心地よい音源が、いつも鳴り響いている。
ジャンベは今や硫黄島らしさというと、なくてはならないものになっているかもしれない。
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