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気候概要

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梅雨

ベストシーズンと服装



日本で最南端の波照間島。気候は亜熱帯性気候。年間の温度差も小さい。
年間を通して温暖で、年間平均気温は東京よりも約7℃も高く、那覇よりも0.7℃ほど高くなっている。
冬は冷えることもあるが12月でも温かいときはTシャツで過ごせることもある。
降水量は年間1750mmと東京に比べれば少し多いが、沖縄ではかなり少ない。日照時間も長く、他の沖縄の島々と比べて晴れる確率は高い。
日差しは強く、湿度も高いが、夏は30〜32℃程度までしか上がらない。年間を通して平均風速が約5m/sと風が吹くので暑さと湿度の割りには、
涼しく過ごせるところだ。
以下は、気象庁データより積算した資料。






波照間島の気温
那覇よりも温かく、冬場の冷え込みが小さい。年間平均気温だけでみると石垣島より波照間島のほうが平均気温は低い。
しかし波照間島は1月の冷え込みは低く、夏場も気温があがらないので、気温差が低く波照間島のほうが温暖だといえるかもしれない。


<波照間島の平均気温 (℃)>
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 年間平均
那覇 16.1 18.6 19.8 20.7 23.8 27.0 28.9 28.9 28.3 25.4 22.6 18.3 23.2
宮古島 17.2 19.8 19.9 21.5 24.5 27.4 28.9 28.7 28.2 25.6 23.2 19.2 23.7
石垣島 18.0 20.7 20.7 22.4 25.5 28.2 29.6 29.6 28.7 26.0 23.8 19.7 24.4
波照間島 18.2 20.7 20.6 22.2 25.2 27.8 29.0 29.2 28.3 25.8 23.6 19.7 23.7
東京 6.3 7.1 9.1 14.2 19.2 23.0 27.2 27.9 24.4 19.1 14.0 8.8 16.7
南鳥島 22.3 21.7 22.6 23.9 26.0 28.0 28.2 27.9 28.0 27.8 26.5 24.8 25.6

※統計期間2009年、2010年、2011年の3年間の統計。気象庁のデータより積算。



波照間島の最低気温・最高気温
波照間島といえども冬はある。1月はジャケットがないと寒いこともある。寒い朝は15℃を下回ることもある。

<波照間島の最低気温・最高気温 (℃)>
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温(月平均 ℃) 20.5 23.4 23.5 25.0 28.1 30.7 32.0 32.5 31.4 28.3 25.9 22.1
最低気温(月平均 ℃) 16.1 18.6 18.4 20.0 23.0 25.8 26.8 26.9 25.9 23.9 21.8 17.8
平均気温(月平均 ℃) 18.2 20.7 20.6 22.2 25.2 27.8 29.0 29.2 28.3 25.8 23.6 19.7

※統計期間2009年、2010年、2011年の3年間の統計。気象庁のデータより積算。



■波照間島の雨
亜熱帯特有で、波照間島など沖縄の島々では、スコールといってバケツをひっくりかえしたような豪雨もあり、降水量は多い。
梅雨時期は5〜6月。梅雨以外では季節の変わり目の10月に雨が多い。空は10月から秋の雲にかわってくる。


<波照間島の降雨量 (mm、 月ごとの合計、年合計)>
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 合計
那覇 73.2 145.0 82.3 147.2 353.0 282.0 173.8 283.7 95.8 312.0 217.8 128.2 2294.0
宮古島 151.0 91.8 73.7 182.5 238.8 180.2 173.2 230.0 96.8 334.0 199.0 103.2 2054.2
石垣島 120.2 133.8 41.2 137.7 277.5 125.8 113.2 213.0 122.3 571.2 167.7 91.5 2115.1
波照間島 139.3 95.0 44.2 95.8 214.5 98.8 138.5 162.0 101.7 409.3 159.8 92.7 1751.6
東京 51.5 104.2 105.3 157.5 189.8 150.2 67.7 171.0 238.7 202.3 119.5 95.8 1653.5
南鳥島 75.5 75.3 68.2 26.8 107.2 83.8 111.5 290.5 161.2 84.7 25.5 114.5 1224.7

※統計期間2009年、2010年、2011年の3年間の統計。気象庁のデータより積算。



■波照間島の日照時間 
決して、降雨量と日照時間は、反比例する関係ではない。
波照間島の天気は、夏に快晴の天気だったかと思うと入道雲が大きくなり、10分間くらいのスコール、そしてまた晴れるといった天気変わりをする。
つまり、雨の時はまとまった量が降るため、実質は晴れていいる時間が長いのだ。旅で訪れるならば降雨量にかかわらず、日照時間が長いほうがいい。
例えば上の表で、東京と比べると7月は豪雨量が圧倒的に多いにも関わらず、約1.65倍も波照間島のほうが日照時間は長い。
波照間島は沖縄の島々の中でも日照時間は長いほうで、割と安全パイな島かもしれない。


<波照間島の日照時間 (単位h 月ごとの合計、年間合計)>
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 合計
那覇 85.4 102.9 111.2 132.2 135.6 159.2 211.6 201.8 210.4 117.2 98.2 102.5 1668.2
宮古島 71.5 106.8 107.4 114.7 144.9 185.6 226.6 199.2 205.3 103.8 88.1 98.2 1652.1
石垣島 78.3 107.3 111.1 113.2 129.1 212.4 255.3 225.0 206.8 101.6 91.7 77.0 1708.8
波照間島 82.8 110.5 116.5 119.4 178.9 225.9 259.7 234.7 214.0 118.4 94.2 97.8 1852.8
東京 213.5 140.1 172.5 190.2 166.6 122.1 157.5 175.9 155.9 125.3 142.1 187.8 1949.5
南鳥島 145.5 177.0 227.1 198.7 286.6 299.8 271.1 265.4 233.4 265.4 222.6 190.9 2783.5

※統計期間2009年、2010年、2011年の3年間の統計。気象庁のデータより積算。



■波照間島の風 
沖縄特有で風は強い。下表では年間平均6.8m/sと強い風が吹いていることになる。
ただしデータは空港付近のも。風が強いのか、穏やかかは波照間島でも場所次第といったところ。



<波照間島の風 風速の月平均m/s>
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 年平均
那覇 5.5 5.0 5.6 5.2 5.0 5.6 5.3 5.4 5.4 5.3 5.5 5.3 5.3
宮古島 5.1 4.2 4.8 4.4 3.9 4.4 4.3 4.3 4.5 5.3 5.2 5.1 4.6
石垣島 5.5 5.0 5.4 5.0 4.6 5.4 5.8 5.3 5.2 5.5 5.6 5.3 5.3
波照間島
7.3 5.9 6.6 5.8 4.9 5.6 5.6 5.3 5.5 6.7 6.9 7.3 6.8
東京 2.8 2.9 3.3 3.4 3.1 2.7 3.3 2.9 2.9 2.7 2.4 2.7 2.9
南鳥島 6.2 5.7 5.8 5.8 5.1 4.7 5.9 5.9 6.8 6.0 6.5 5.1 5.8

※統計期間2009年、2010年、2011年の3年間の統計。気象庁のデータより積算。
※風速の値は志多阿原(波照間島)の計測値


■波照間島の内陸部と海沿いの気温差
波照間島内での地域による温度差の比較。海沿い(空港近くの志多阿原地区:標高18m)と、内陸部(冨嘉集落の南:標高38m)のデータを比較してみた。
大きくない島だけに、気温差の比較はあまり意味をなさないかもしれない。
けれど、比較結果は内陸部のほうが冷え込み、温度差もわずかながら内陸のほうが大きいという結果となっている。


<波照間島 沿岸部と内陸部の最高気温と最低気温>
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 年平均
最高気温(℃) 海沿い(志多阿原) 20.9 23.6 23.9 25.3 28.1 30.7 32.0 32.1 31.4 28.4 26.1 22.3 27.1
内陸部(冨嘉集落の南) 20.5 23.4 23.5 25.0 28.1 30.7 32.0 32.5 31.4 28.3 25.9 22.1 27.0
最低気温(℃) 海沿い(志多阿原) 16.3 18.9 18.9 20.7 23.4 25.9 27.0 27.1 26.3 24.2 22.0 18.1 22.4
内陸部(冨嘉集落の南) 16.1 18.6 18.4 20.0 23.0 25.8 26.8 26.9 25.9 23.9 21.8 17.8 22.1

※統計期間2009年、2010年、2011年の3年間の統計。気象庁のデータより積算。













■台風
沖縄、特に宮古・八重山では台風銀座とよばれ、台風により影響を受けることが多い。
勢力強い状態で台風はやってくるため、沖縄の島々では多大な被害となる。

<台風の数:本土と沖縄の比較>
年平均
本土 2.81
沖縄 7.62

※統計期間1991年〜2011年の21年間。気象庁のデータより積算。






■台風の季節
台風が多いのは7月〜9月。平均で月に2個程度の台風が沖縄に接近している。2002年には7月だけで、5個の台風がやってきたこともあり台風シーズンは予断を許せない。この時期に沖縄に訪れる時は、特に台風情報に気を使わないといけない。
注意しなければいけないのは、5月や11月のようにシーズン外と思われる時期にも台風はやってくる。過去、4月や12月にも台風は接近した例がある。


<沖縄地方への台風の接近回数 年平均(単位:個)>

※統計期間1991年〜2011年の21年間。21年間の平均。気象庁のデータより積算。



■台風の注意点
本土に来る台風と比べて、台風が大きく、暴風や暴雨に対してより警戒しなければならない。台風通過時には宿から全く出れないと思ったほうがいい。
台風が通過する前後でも、台風の影響が大きく少なくとも2・3日は普通のことができないと思っていいだろう。以下、台風時の注意点。

<台風時の注意点>
 ・台風が近づいているときは、波止場や防波堤には近づかない。波にさらわれてしまう。危険。
 ・台風が近づいているときは、いろんなものが飛んでくる。危険。
 ・台風が通過するときは外出しない。(たいてい宿で強制的に閉じ込められる)
 ・台風が通過するときは民宿では停電、断水は覚悟すること。
 ・台風が去っても海は大きなうねりが残り、海のレジャーはよくない。海も濁っていて、2・3日はダイビングに適さない。

万一、ツアー日程に台風が接近した場合、勇気をもってキャンセルをすることをお勧めする。






■梅雨
波照間島の梅雨は5月下旬〜6月下旬。この時期確かに雨が多くなるが、本土の梅雨と違って雨の日が何日も続くということはない。雨の日かと思えば、からっと晴れてしまうこともあり、確かに雨の降る頻度は多くなるが、(特にスコール)観光に適さないほど雨は降らない。
梅雨の時期は観光客も少なめでツアー料金も安いので、観光としては狙い目の時期でもある。



■梅雨の時期の見極め
通常梅雨の時期は5月下旬〜6月下旬だが、毎年雨の多い時期は変わってくる。また、その年は空梅雨であったり、ずっと曇天だったりすることもある。
こればかりは見極めが難しいが、沖縄では5月が一番雨が多いとされる。けれど下表をみるかぎり雨量の多いピークは分散れ5月に限っていない。
4月の終わり頃から7月までは天候が安定せず、その時期に旅に出て雨にたたられたら、運がわるかったということであきらめるしかない。


<波照間島の降雨量 月合計(mm)> ※太字は降雨量最多の月

4月 5月 6月 7月
2009年 173.0 85.5 151.5 88.0
2010年 67.5 242.0 93.0 243.5
2011年 47.0 316.0 52.0 84.0

※気象庁データより抜粋。


<波照間島の日照時間 月合計(h)> ※太字は日照時間最低の月
4月 5月 6月 7月
2009年 94.5 254.5 263.1 260.5
2010年 80.9 165.6 184.3 236.4
2011年 182.9 116.5 230.4 282.2

※気象庁データより抜粋。













■ベストシーズン
ベストシーズンを定義するのは難しい。それぞれ季節によさがあるからだ。

(1)入道雲の季節
  夏の青い海や、入道雲の景観をみたいなら7〜9月頃をお勧め。ただしこの時期台風が非常に多いし、非常に暑い。
  海水浴はもちろん夏がいい。

(2)観光が楽な季節
  涼しくて、観光名所をめぐるのならかえって冬のほうがお勧め。人も若干少なくなる。

(3)うずりんの季節
  3月〜4月にかけ、うずりんの季節といって、この時期徐々に気温があがってきて、ポカポカ陽気の気持ちいいいい季節になる。

(4)イベント狙い
  シーズンに関係なく、祭りなどのイベント狙いもいい。


■服装
波照間島は本土と少し気候が違う、旅先での服装が気になるところ。
南の島といっても、波照間島にも四季はある。
冬はジャケットやセータを着ることもある。雨のときは体が冷えるので、服を余分にもっていっておくと役立つことがある。

<波照間島の天候と事象、そして服装>

※統計資料をもとにした内容であり、天候はその時々によって異なる。
※統計資料をもとにした内容であり、服装は個々によって体感が異なる。


■ 波照間島では日射病に注意
波照間島の人は、朝夕しか外で農作業はしない。太陽の日差しが強い日中は家の中にいるためだ。
日差しが強く、まともに日を浴びていたら倒れてしまう。
観光にくると、外に出でてしまうが、”適度に涼むこと”、””水分補給はコマめにすること”は大切。
水分だけでなく塩を舐めることも必要。食塩がないのならスポーツドリンクで代用してもいい。




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