島の散歩

家に帰った母子は、
その父に出来事を報告するも、
信じてくれなかった。
そうして、翌日。
よく晴れのんびりした日だった
海は見たことない引潮がおこり
人々は海藻をとって楽しんだ。
しかし、まもなくして、
水平線のかなたから、
巨大な津波がやってきて、
村を飲み込んだ。
親子たち3人は、運よく急いで、
松山に上っていたので、
難をのがれた。
けれど逃げ遅れた村人61人と
6頭の牛馬が犠牲になった。
前日見た魂が、本物だった
ことを確信したのだという。

前へ 次へ
トップへ