辛い西郷の奄美時代

明治維新の立役者西郷隆盛。西郷は江戸時代の末期、約5年間を奄美の島々で過ごした。

幕府から身を追われ、薩摩の配慮で死んだことになり、奄美大島に身を隠した。奄美では、3年間。島妻 愛加那をもめとり、2人の子供もできた。
奄美から鹿児島へ帰ったが、今度は薩摩藩主久光との折り合いが合わず、今度は罪人として、徳之島に流される。徳之島にいたのはわずか2ヶ月。追い討ちをかけるように、更に遠い島、沖永良部島に命ぜられる。沖永良部島では西郷は、罪人であるため牢屋暮らし。最初は牢屋が雨風のあたる吹きさらしのものであったため、体をも崩したという。さぞかし、厳しい心境であっただろう。沖永良部島は1年7ヶ月。その後 赦免となり、鹿児島に戻って行った。帰りの途中、奄美の龍郷により、愛加那と2人の子供に最後の別れを告げたという。

本土に帰った西郷は、その後、薩長同盟、大政奉還、戊辰戦争・・・と急ピッチで新しい国、日本を作っていくことになる。奄美諸島でのつらい人生が、その後の活躍の糧となったのかもしれない。
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