笛の音が幻想的な旧盆。

八重山では、旧盆に、あの世から帰ってきたご先祖様が、家々を練り歩くという。そのしきたりをもとに、仮装したりして、笛や太鼓をたたきながら家々を歩く祭りがある。アンガマとも呼ぶ。
小浜島の旧盆は、笛が幻想的。盆初日から笛を吹きながら各家々を訪問し、唄い踊る。盆の最後の日の朝には、花笠をかぶった少年たちを先頭に、集落を行進、南北地区の行列が集落の中心部で合流する。この時が最大のみどころで、男衆の踊りが披露される。
小浜島の旧盆は、時系列でいうと、次のようになる。


 盆初日:夕方、笛吹きの少年を先頭に行列を作り、家々をまわる。(迎えの行事)
       訪問された家では、増えを吹き、太鼓をたたいたり、唄い、そのまわりを子供がまわる。
       家の主は、酒などでもてなす。 
       行列は北地区と南地区とにわかれて、それぞれの地区をまわっていく。
       この日は夜遅くまで、家々をまわっていくが、この日だけでは全ての家をまわることはできない。
 盆中日:この日も夕方から、家々をまわっていく。内容は初日と同じ。

 盆3日目:この日も夕方から、行列は家々をまわっていく。
       深夜0時までに、ほぼ全部の家をまりきる。
  
       深夜0時から、再び家々を回っていくが、今度は”送り”の行事となる。
       笛を吹き、太鼓をたたいたり、唄ったりするのだが、迎えの行事とはあきらかに違った、踊りに変わる。
       頭にまく鉢巻も白から赤へと変わる。
       この行事は、この日、夜通し行われる。

 盆4日目:早朝、夜通しで集落をまわった人たちは、南北それぞれの地区で広場に集まる。
       踊りや笛吹きの練習も行われ、笛吹きの青年たちは花笠かぶり、踊る男たちも衣装が変わる。
       ウシュマとンミーのお面をかぶった人たちもこのとき現れる。
       そして、いよいよ集落へと行進する。
       朝7時前、南北それぞれの行列が合流。
       笛吹きの少年たちをとりかこみ、男衆が踊る。このとき行事は最高潮となる。
       そうして、関係者の挨拶などがあり、行列はまた、それぞれの地区の広場へ戻っていく。
       南北それぞれの広場で、笛を吹き、踊って、記念写真をとって、一旦終了。
       
       前日寝てないにも関わらず、それからまた行列は昼ごろまで、特定の家で笛を吹き、唄い踊りは続く。
      
      




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撮影:2008年8月14〜16日