犬田布岬は景観のいいところ。広大な断崖絶壁の、琉球石灰岩の浸食された、崖の地形を眺めることができる場所で、とても青い海を眺めることもできる。奄美十景のひとつともされている。
その犬田布岬に戦艦大和の慰霊塔が立つ。慰霊塔ではいまでも4月7日に慰霊祭が行われている。
第二次世界大戦の末期1945年4月7日。救援物資を運ぶために沖縄へ向った戦艦大和は、東シナ海で1000機以上の航空機から爆撃を受け、撃沈された。魚雷により左旋回しかできなくなって、船上は炎につつまれ、とうとう横転し、ザブンと海に浸かって、最後は大爆発をしたという。
戦艦大和が撃沈され実際に沈んだのは、北緯30度43分、東経128度04分。徳之島というよりは、屋久島のはるか西方沖になる。何故徳之島に大和の慰霊塔があるかというと、長い間『徳之島西二十海里洋上に轟沈シテ巨體四裂ス』と考えられ、徳之島の犬田布沖に沈んだと断定されていたためだ。
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