宮古島は亜熱帯性気候。宮古島の気候の特色は、沖縄独特の年間の温度差が小さいこと。
沖縄本島より南に位置するせいか、気温は那覇より若干高い。年間平均気温は東京よりも7℃も高い。冬でも下がっても16度程度の温かさだ。
12月でも、温かいときはTシャツで過ごせる日もあるという。
亜熱帯の特徴であって、降水量は年間2000mmと多い。
湿度は年平均77%と湿度と高いが、夏は30〜31℃程度までしか上がらず、しかも年間を通して平均風速が4.6m/sと風が吹くので、暑さと湿度の割りには、
涼しく過ごせるところだ。
以下は、気象庁データより積算した資料。
■宮古島の気温
宮古島は、同じ沖縄でも沖縄本島より少し温かく、八重山地方よりは少し気温が低いといったところ。
<宮古島の平均気温 (℃)>
|
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
年間平均 |
那覇 |
16.1 |
18.6 |
19.8 |
20.7 |
23.8 |
27.0 |
28.9 |
28.9 |
28.3 |
25.4 |
22.6 |
18.3 |
23.2 |
宮古島 |
17.2 |
19.8 |
19.9 |
21.5 |
24.5 |
27.4 |
28.9 |
28.7 |
28.2 |
25.6 |
23.2 |
19.2 |
23.7 |
石垣島 |
18.0 |
20.7 |
20.7 |
22.4 |
25.5 |
28.2 |
29.6 |
29.6 |
28.7 |
26.0 |
23.8 |
19.7 |
24.4 |
東京 |
6.3 |
7.1 |
9.1 |
14.2 |
19.2 |
23.0 |
27.2 |
27.9 |
24.4 |
19.1 |
14.0 |
8.8 |
16.7 |
南鳥島 |
22.3 |
21.7 |
22.6 |
23.9 |
26.0 |
28.0 |
28.2 |
27.9 |
28.0 |
27.8 |
26.5 |
24.8 |
25.6 |
※統計期間2009年、2010年、2011年の3年間の統計。気象庁のデータより積算。
■宮古島の最低気温・最高気温
宮古島といえども、夏以外、朝は冷えるといったところ。トレーナーの他、上着をを準備しておく必要もある。
一番寒い冬の朝は15℃を下回ることもある。
<宮古島の最低気温・最高気温 (℃)>
|
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
最高気温(月平均 ℃) |
19.6 |
22.5 |
22.7 |
24.2 |
27.2 |
30.2 |
31.8 |
31.4 |
30.8 |
27.9 |
25.2 |
21.5 |
最低気温(月平均 ℃) |
15.3 |
17.7 |
17.6 |
19.2 |
22.6 |
25.5 |
26.9 |
26.8 |
26.2 |
23.9 |
21.4 |
17.3 |
平均気温(月平均 ℃) |
17.2 |
19.8 |
19.9 |
21.5 |
24.5 |
27.4 |
28.9 |
28.7 |
28.2 |
25.6 |
23.2 |
19.2 |
※統計期間2009年、2010年、2011年の3年間の統計。気象庁のデータより積算。
■宮古島の雨
亜熱帯特有で、宮古島など沖縄の島々では、スコールといってバケツをひっくりかえしたような豪雨もあり、降水量は多い。
けれど同じ沖縄でも那覇や石垣島に比べると少ない。これは宮古島が平らな地形であるため雲がたまりにくいということに影響していると思われる。
梅雨時期は5〜6月で雨は多い。
意外と認識していないのが10月で、10月は、本土でいうと9月頃の天気模様にあたる。10月は季節の変わり目で雨が多いのだ。
<宮古島の降雨量 (mm、 月ごとの合計、年合計)>
|
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
合計 |
那覇 |
73.2 |
145.0 |
82.3 |
147.2 |
353.0 |
282.0 |
173.8 |
283.7 |
95.8 |
312.0 |
217.8 |
128.2 |
2294.0 |
宮古島 |
151.0 |
91.8 |
73.7 |
182.5 |
238.8 |
180.2 |
173.2 |
230.0 |
96.8 |
334.0 |
199.0 |
103.2 |
2054.2 |
石垣島 |
120.2 |
133.8 |
41.2 |
137.7 |
277.5 |
125.8 |
113.2 |
213.0 |
122.3 |
571.2 |
167.7 |
91.5 |
2115.1 |
東京 |
51.5 |
104.2 |
105.3 |
157.5 |
189.8 |
150.2 |
67.7 |
171.0 |
238.7 |
202.3 |
119.5 |
95.8 |
1653.5 |
南鳥島 |
75.5 |
75.3 |
68.2 |
26.8 |
107.2 |
83.8 |
111.5 |
290.5 |
161.2 |
84.7 |
25.5 |
114.5 |
1224.7 |
※統計期間2009年、2010年、2011年の3年間の統計。気象庁のデータより積算。
■宮古島の日照時間
決して、降雨量と日照時間は、反比例する関係ではない。
宮古島の天気は、夏に、快晴の天気だったかと思うと、入道雲が大きくなり、10分間くらいのスコール、そしてまた晴れるといった天気変わりをする。
つまり、雨の時はまとまった量が降るため、実質は晴れていいる時間が長いのだ。旅で訪れるならば降雨量にかかわらず、日照時間が長いほうがいい。
例えば上の表で、東京と比べると、7月は豪雨量が圧倒的に多いにも関わらず、約1.4倍も宮古島のほうが日照時間は長くなっている。
宮古島の冬はどんより曇りの日が多い。青空の日も少なくなる。
話はそれるが、一番うらやましいのは南鳥島。大陸からの高気圧の影響が少ないため、ここまで晴れている。
<宮古島の日照時間 (単位h 月ごとの合計、年間合計)>
|
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
合計 |
那覇 |
85.4 |
102.9 |
111.2 |
132.2 |
135.6 |
159.2 |
211.6 |
201.8 |
210.4 |
117.2 |
98.2 |
102.5 |
1668.2 |
宮古島 |
71.5 |
106.8 |
107.4 |
114.7 |
144.9 |
185.6 |
226.6 |
199.2 |
205.3 |
103.8 |
88.1 |
98.2 |
1652.1 |
石垣島 |
78.3 |
107.3 |
111.1 |
113.2 |
129.1 |
212.4 |
255.3 |
225.0 |
206.8 |
101.6 |
91.7 |
77.0 |
1708.8 |
東京 |
213.5 |
140.1 |
172.5 |
190.2 |
166.6 |
122.1 |
157.5 |
175.9 |
155.9 |
125.3 |
142.1 |
187.8 |
1949.5 |
南鳥島 |
145.5 |
177.0 |
227.1 |
198.7 |
286.6 |
299.8 |
271.1 |
265.4 |
233.4 |
265.4 |
222.6 |
190.9 |
2783.5 |
※統計期間2009年、2010年、2011年の3年間の統計。気象庁のデータより積算。
■宮古島の風
沖縄特有で、風は強い。けれど沖縄では平均的といったところ。平たい地形や、西平安名崎の風力発電を想像すると、もっと風が吹いていてもよさそうな気もするが
特に風が強いといったほどでもない。
<宮古島の風 風速の月平均m/s>
|
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
年平均 |
那覇 |
5.5 |
5.0 |
5.6 |
5.2 |
5.0 |
5.6 |
5.3 |
5.4 |
5.4 |
5.3 |
5.5 |
5.3 |
5.3 |
宮古島 |
5.1 |
4.2 |
4.8 |
4.4 |
3.9 |
4.4 |
4.3 |
4.3 |
4.5 |
5.3 |
5.2 |
5.1 |
4.6 |
石垣島 |
5.5 |
5.0 |
5.4 |
5.0 |
4.6 |
5.4 |
5.8 |
5.3 |
5.2 |
5.5 |
5.6 |
5.3 |
5.3 |
東京 |
2.8 |
2.9 |
3.3 |
3.4 |
3.1 |
2.7 |
3.3 |
2.9 |
2.9 |
2.7 |
2.4 |
2.7 |
2.9 |
南鳥島 |
6.2 |
5.7 |
5.8 |
5.8 |
5.1 |
4.7 |
5.9 |
5.9 |
6.8 |
6.0 |
6.5 |
5.1 |
5.8 |
※統計期間2009年、2010年、2011年の3年間の統計。気象庁のデータより積算。
■宮古島の内陸部の気温差
宮古島は平たんで、それほど面積が大きくなく地域によって気温差もあまりないように見えるが、地域差もある。内陸部は内陸部の特徴が見えるようだ。
内陸部は、朝は冷え込み夏は海沿いよりも暑い。
統計資料からも年平均で最低気温が約0.8℃程差があり、夏は内陸部のほうが気温が上がっているのがわかる。
<宮古島 沿岸部と内陸部の最高気温と最低気温>
|
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
年平均 |
最高気温(℃) |
平良港付近 |
19.6 |
22.5 |
22.7 |
24.2 |
27.2 |
30.2 |
31.8 |
31.4 |
30.8 |
27.9 |
25.2 |
21.5 |
26.3 |
内陸部(鏡原) |
19.9 |
22.9 |
22.8 |
24.5 |
27.4 |
30.3 |
32.0 |
31.4 |
31.0 |
28.1 |
25.5 |
21.7 |
26.5 |
最低気温(℃) |
平良港付近 |
15.3 |
17.7 |
17.6 |
19.2 |
22.6 |
25.5 |
26.9 |
26.8 |
26.2 |
23.9 |
21.4 |
17.3 |
21.7 |
内陸部(鏡原) |
14.5 |
16.7 |
16.9 |
18.3 |
21.6 |
25.0 |
26.2 |
26.0 |
25.1 |
23.1 |
20.7 |
16.6 |
20.9 |
※統計期間2009年、2010年、2011年の3年間の統計。気象庁のデータより積算。
■台風
沖縄、特に宮古・八重山では台風銀座とよばれ、台風により影響を受けることが多い。
勢力強い状態で台風はやってくるため、沖縄の島々では多大な被害となる。
<台風の数:本土と沖縄の比較>
※統計期間1991年〜2011年の21年間。気象庁のデータより積算。
■台風の季節
台風が多いのは7月〜9月。平均で月に2個程度の台風が沖縄に接近している。2002年には7月だけで、5個の台風がやってきたこともあり台風シーズンは予断を許せない。この時期に沖縄に訪れる時は、特に台風情報に気を使わないといけない。
注意しなければいけないのは、5月や11月のようにシーズン外と思われる時期にも台風はやってくる。過去、4月や12月にも台風は接近した例がある。
<沖縄地方への台風の接近回数 年平均(単位:個)>
※統計期間1991年〜2011年の21年間。21年間の平均。気象庁のデータより積算。
■台風の注意点
本土に来る台風と比べて、台風が大きく、暴風や暴雨に対してより警戒しなければならない。台風通過時には宿から全く出れないと思ったほうがいい。
台風が通過する前後でも、台風の影響が大きく少なくとも2・3日は普通のことができないと思っていいだろう。以下、台風時の注意点。
<台風時の注意点>
・台風が近づいているときは、波止場や防波堤には近づかない。波にさらわれてしまう。危険。
・台風が近づいているときは、いろんなものが飛んでくる。危険。
・台風が通過するときは外出しない。(たいてい宿で強制的に閉じ込められる)
・台風が通過するときは民宿では停電、断水は覚悟すること。
・台風が去っても海は大きなうねりが残り、海のレジャーはよくない。海も濁っていて、2・3日はダイビングに適さない。
万一、ツアー日程に台風が接近した場合、勇気をもってキャンセルをすることをお勧めする。
■梅雨
宮古島の梅雨は5月下旬〜6月下旬。この時期確かに雨が多くなるが、本土の梅雨と違って雨の日が何日も続くということはない。雨の日かと思えば、からっと晴れてしまうこともあり、確かに雨の降る頻度は多くなるが、(特にスコール)観光に適さないほど雨は降らない。
梅雨の時期は観光客も少なめでツアー料金も安いので、観光としては狙い目の時期でもある。
■梅雨の時期の見極め
通常梅雨の時期は5月下旬〜6月下旬だが、毎年雨の多い時期は変わってくる。また、その年は空梅雨であったり、ずっと曇天だったりすることもある。
こればっかりは見極めが難しいが、4月の終わり頃から7月までは天候が安定しないと考えておけばよいだろう。
<宮古島の降雨量 月合計(mm)> ※太字は降雨量最多の月
|
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
2009年 |
206.0 |
52.5 |
225.0 |
197.5 |
2010年 |
191.5 |
134.5 |
127.5 |
284.0 |
2011年 |
150.0 |
529.5 |
188.0 |
38.0 |
※気象庁データより抜粋。
<宮古島の日照時間 月合計(h)> ※太字は日照時間最低の月
|
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
2009年 |
101.6 |
225.6 |
213.1 |
235.5 |
2010年 |
78.9 |
125.3 |
153.5 |
202.9 |
2011年 |
163.7 |
83.9 |
190.1 |
250.2 |
※気象庁データより抜粋。
■ベストシーズン
ベストシーズンを定義するのは難しい。それぞれ季節によさがあるからだ。
(1)入道雲の季節
夏の青い海や、入道雲の景観をみたいなら7〜9月頃をお勧め。ただしこの時期台風が非常に多いし、非常に暑い。
海水浴はもちろん夏がいい。
(2)観光が楽な季節
涼しくて、観光名所をめぐるのならかえって冬のほうがお勧め。人も若干少なくなる。
(3)うずりんの季節
3月〜4月にかけ、うずりんの季節といって、この時期徐々に気温があがってきて、ポカポカ陽気の気持ちいいいい季節になる。
(4)イベント狙い
シーズンに関係なく、祭りなどのイベント狙いもいい。
■服装
宮古島は本土と少し気候が違う、旅先での服装が気になるところ。
南の島といっても、宮古島にも四季はある。
冬はジャケットやセータを着ることもある。雨のときは体が冷えるので、トレーナーを余分にもっていっておくと役立つことがある。
<宮古島の天候と事象、そして服装>
※統計資料をもとにした内容であり、天候はその時々によって異なる。
※統計資料をもとにした内容であり、服装は個々によって体感が異なる。
■ 宮古島では日射病に注意
宮古島の人は、朝夕しか外で農作業はしない。太陽の日差しが強い日中は家の中にいるためだ。
日差しが強く、まともに日を浴びていたら倒れてしまう。
観光にくると、外に出でてしまうが、”適度に涼むこと”、””水分補給はコマめにすること”は大切。
水分だけでなく塩を舐めることも必要。食塩がないのならスポーツドリンクで代用してもいい。
|