島の数
全国に散らばる島々。
日本の島の数は、海上保安庁が1987年に発表した、『6,852』が一般的には正式な島の数だとされる。
この数の前提としては、以下の基準とされる。
・周囲が0.1キロメートル以上のもの
・橋や防波堤のような細い構造物で繋がっている場合は島として扱い、
それより幅が広く繋がって本土と一体化しているものは除外する。
・埋立地は除外する。
島の数にについては、北海道、本州、四国、九州は含まれない。沖縄本島や北方領土は含まれる。
都道府県別の島の数は以下となる。
【表1・都道府県別島の数】
1.長崎県 |
2. 鹿児島県 |
3.北海道 |
4.島根県 |
5.沖縄県 |
6.東京都 |
7.宮城県 |
8.岩手県 |
9.愛媛県 |
10和歌山県 |
971 |
605 |
508 |
369 |
363 |
330 |
311 |
286 |
270 |
253 |
11山口県 |
12三重県 |
13宮崎県 |
14熊本県 |
15高知県 |
16広島県 |
17青森県 |
18香川県 |
19石川県 |
20兵庫県 |
249 |
233 |
179 |
178 |
159 |
142 |
114 |
112 |
110 |
110 |
21大分県 |
22静岡県 |
23千葉県 |
24新潟県 |
25徳島県 |
26岡山県 |
27福岡県 |
28福井県 |
29佐賀県 |
30京都府 |
109 |
106 |
95 |
92 |
88 |
87 |
62 |
58 |
55 |
49 |
31秋田県 |
32愛知県 |
33鳥取県 |
34山形県 |
35神奈川県 |
36福島県 |
37茨城県 |
38富山県 |
40栃木県 |
40群馬県 |
47 |
41 |
35 |
29 |
27 |
13 |
7 |
3 |
0 |
0 |
40埼玉県 |
40山梨県 |
40長野県 |
40岐阜県 |
40滋賀県 |
40大阪府 |
40奈良県 |
|
|
|
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
|
|
|
※上段:順位と都道府県名、下段:島の数
長崎は圧倒的に島が多い。九十九島、五島列島、平戸諸島、対馬地方などとても数が多い。広島、岡山が意外と上位でないことがわかる。広島、岡山は有人島が多いため多いと思えるだけで、総数だと少ない。滋賀や長野は0だけど、後述するが湖に浮かぶ島などがある。
島と呼ばれるものは『xxx島』と呼ばれるものの他に、『岩』『岬』『石』『鼻』『礁』『根』『碆』『山』『崎』で表現される。0.1キロメートル以上あるのに、『xxx岩』と呼ばれていたり、陸と離れた沖合に浮かんでいるのに『xxx岬』と呼ばれていたりするものも多い。
しかし、『6,852』の数に、具体的な島の名前や、位置は非公表であってその詳細は発表されていない。
それは、正確な内容が発表できないのは、正確なものが示せないようである。本当の島の数を把握にするのは、島の定義が本島に正しいかというところからはじまり、自然の浸食などで形が変わってしまったり、干満により水位が変わり大きさが把握しにくかったり、砂洲や人工的な埋め立てにより陸地化してしまったりと自然に数も変わり、、数は把握しにくいものだと思われる。
『6,852』の中に含まれないと思われるのは以下のような島だ。中には有名な島も少なくない。
・湖に浮かぶ島。
・陸と繋がった陸繋島
・0.1キロメートルより小さくても島と呼ばれているもの。
・川の上にできる砂洲島
・ダムの島
・人工島
・池の島
湖に浮かぶ島としては、滋賀県の沖島などがある。沖島は有人島で、人の営みがある立派な島。
陸繋島としては瀬底島(沖縄県)や、宇品島(広島県)などがあり、繋がってしまっても、今だ島のいい雰囲気を残すものも多い。2島や3島が、1つの島となっている島もある。
島をカウントするものとして、やっかいなのは、0.1キロメートルより小さくても島と呼ばれているもの。釣り人が使う岩の瀬のような島も多いけれど、例えば、水晶島(北海道)や、沖ノ鳥島(小笠原・東京)など、どうみたって小さな岩礁や岩だけど、歴史上島と呼ばれ、島として重要に位置付けられているものも多い。
近年、国境の海岸線沿いにある岩や岩礁が次々に島として名付けられた。例えば知床岬北小島(北海道)のような知床岬先端の岩礁の島がある。国境沿いにあるということで、その島の存在が日本の海域の大きさを示す重要な役割がある。2017年4月には71もの岩や岩礁が島として選定された。
従って、これらの事情もあり、『6,852』だけが島といいがたく、島の数のあくまでも基準として考えるのがよいだろう。
正確な島の数を制定するには、周囲に関係なく、海岸線上の石以上のものをすべて島と定義すれば、正確な数字が測れるように思うが、それでも小さな石や岩ほど、干満で水没してしまったりして数が変わったりしてしまうのと、ましてや石や岩の数まで入れてしまうと島の数は膨大になってしまい、それはそれで数を数えるのは大変になってしまうだろう。つまり島の正確な数字をはかることは困難なのだ。
このサイトでは、『6,852』にとらわれず、管理人自信が自分で歩いた島、自分で見た島を掲載する。基本的には、国土地理院などの地図で、大きさに関係なく、島と記載されているもの。その他、『岩』、『岬』、『碆』というものであっても島の大きさがあるもの。印象的なもの。
湖水島、陸繋島、一部の人工島や、ダム湖、砂洲島など、海上に浮かばない島についても掲載している。
象潟(秋田県・今はただの小山)、難波島(大阪・元砂洲島)など特集も掲載している。
島のない県についても、その県のわずかな唯一の島として掲載したいため、ダムの島や、人工島なども入れている。
|