島の散歩


上甑島

鹿児島県 薩摩川内市にある
上甑島
(かみこしきじま)。
面積44.14平方キロメートル、周囲81.1キロメートル、標高423.3メートル
人口2,448人(2010年10月現在)。
いちき串木野市の西約30キロメートル沖合に浮かぶ。
甑列島の代表的な島のひとつ。
中甑島とは古くからも上甑村という同じ自治体で、
中島経由で架橋され車や徒歩で行くことができる。
標高423.3メートルと急こう配であるが、下甑島などと比べると平地も多い。
特に、北部にある里集落は島と島がトンボロ現象による砂洲が
発達してできた上にできた珍しい集落だ。
北西部には長目の浜といい幅50メートル、約4キロメートルも続く砂洲があり、
他には見れないような景観が広がっている。
長目の浜は『甑島長目の浜及び潟湖群の植物群落』として
国の天然記念物に指定されている。
島はでは縄文時代〜弥生時代にかけて遺跡が発見されており、
8世紀には、『続日本書紀』には、甑隼人が島を領有していたという記載がある。
江戸時代には島津藩の直轄地となり、下甑島で銅・金・銀の採掘がおこなわれたため、
薩摩藩の南蛮貿易の中継地にもなったという。
現在はアジ・サバ・ブリなどの漁をする漁業が基幹産業ではあるが、
第三次産業、公共や観光業など第三次産業の割合が多くなっている。
里集落には武家屋敷跡の玉石の石垣など、観光としてもみどころ多い島だ。




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