島の散歩


馬毛島

鹿児島県 西之表市にある
馬毛島
(まげしま)。

面積8.20平方キロメートル、周囲16.5キロメートル、標高71.7メートル
無人島。
種子島の西約10キロメートル沖合に浮かぶ。
北海道の渡島大島についで2番目に大きな無人島。
中世から近世にかけて、種子氏の漁漁基地であった。
明治になり、民間により、牧畜業などで入植がはじまったが、
1太平洋戦争の1944年に防空監視所が設置されで無人化。
1951年から、緊急開拓事業により再び入植がはじまった。
一時期は528人が住み、酪農やサトウキビ栽培を営んでいたというが、
水も出ず、耕地に適さないことから、1980年再び無人島になった。
1974年、民間企業、馬毛島開発が馬毛島を買収。
その後は馬毛開発計画(タストン・エアポート)による翻弄される歴史が続く。
リゾート開発計画から始まり、
超水平レイダー基地、使用済み核燃料中間貯蔵施設、
日本版スペースシャトル の着陸場、
黄島に代わりアメリカ海軍空母艦載機の陸上空母離着陸訓練、
防衛相の陸上空母離着陸訓練施設、等の計画がなされたが、すべて頓挫した。
その間、島は大規模な森林伐採、整地、盛土が行われた。空港整備の跡もある。
2005年には、従業員15人が住み再び有人島にもなったこともある。
2019年11月、防衛省が約160億円で自衛隊訓練場として、
買収することが発表された。馬毛島は新しい歴史を歩むことになる。




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