島の散歩


宇治島

鹿児島県 南さつま市にある
宇治島
(うっちま)。

面積0.05平方キロメートル、周囲5キロメートル、標高100メートル
無人島。
宇治群島に属する島。
宇治群島は枕崎市の約80キロメートル。
主島は宇治島と宇治向島で、鮫島、雀島、チヨジ瀬などの小島からなる。
外観は荘厳で、いずれも海食崖で囲まれる。
近世より漁業基地として利用され、宇治島にはカツオ半加工基地もあったという。
カツオの大産地で、一時は多角的漁法を組み合わせたともいわれる。
捕鯨や、サンゴ採集も行われたという。
宇治島には1967年建設の漁業者向け簡易施設もあった。
1895年頃には40世帯ほどが季節定住していたという。
しかし、時代の流れにより、漁船の動力の大型化などから基地として適さなくなったという。
1993年には、宇治島小浦波止が整備され、
は20tの船舶が寄稿できる避難港に指定されている。
宇治島には、当時の協力者の南日岳と、南日本新聞社の名も残っている。
現在は、釣り人たちの瀬渡しの場として、またダイビングなどで人気の場所となっている。
陸上では、国指定天然記念物のカラス鳩、クロイワツクツク・マネクワガタなど
貴重な生物も見られている。
南岳にある宇治島灯台は、香港、上海、台湾などから日本に寄港する船舶の
目印になっている。




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