島の散歩


金重島

長崎県 佐世保市にある
金重島
(かなしげとう)。

面積0.1平方キロメートル、周囲2.0キロメートル、標高44メートル
無人島。
大崎町、大崎鼻の約600メートル南沖合に浮かぶ。
外観は荒々しい断崖絶壁だが、入江もあり、砂浜もある。
戦後は、米軍の海水浴場になっていたこともあるという。

金重島には大蛇の伝説がある。
その昔、この島に大蛇が住んでいて、島の岩の溜水を飲んで暮らしていたが、
ある日石屋が誤って、その岩を壊したところ、石屋は大蛇の呪いで死んだという。

また、平家のお宝伝説があり、
源平の戦いに敗れた平家の落人が、この島に宝を隠したという。
しかし、その後の世で、松浦党が探したが宝は見つからず、
戦後、佐世保の住人が私財を投じて宝を探したが見つからなかったという。

歴史の悲しい史実もある。
松浦家の『佐々入道加雲』は、大村家の彼杵城を攻めたが、
かえって大村勢の反撃にあい敗れた。加雲は家来数名と共に
金重島に隠れ、自害したという。
自害は大岩の上行われ、そのの大岩は、加雲岩と呼ばれている。




次へ
島の選択へ戻る