愛媛県　松山市にある
小市島
（おいちしま）。

面積0.05平方キロメートル、標高83.6メートル
（面積は面積計算ソフトで算出したおおよそ）
無人島。
二神島の南東約4キロメートル沖合に浮かぶ。
二神島から南東側に横島、中島、小市島と島が並んでいて、
中島本島などから見える、
多島美の景観が美しい。
小市島はお椀をひっくり返したような丸い外観。
小市島には名前にまつわる昔話が伝わる。
その昔、帆まい船の船方に芳造という男がいた。
芳造は途中の港で『小市』という娘をみそめ船に乗せてしまったという。
しかし、芳造には別に嫁がおり、
航海の途中で、途中の島に小市を騙して置いて行ってしまったという。
小市は待てど待てど船は戻ってこず、小市は狂死にしてしまった。
それ以来、この島の付近を船が通ると、小市の幽霊が出るようになった。
幽霊の小市は柄杓を取り上げ、船の中に潮水を汲み、
船を沈めていったという。
しかしいつの時からか、誰かが島に祠を建て小市の霊を弔ったという。
その後、幽霊は出なくなり、この島と小市島と呼ぶようになったのだという。