島の散歩


 美濃島・家ノ島
愛媛県 今治市にある
美濃島・家ノ島
(みのしま・いえのしま)。
面積0.67平方キロメートル、標高110メートル
(面積は面積計算ソフトで算出したおおよそ)
無人島。
越智大島の宮窪町友浦地区の東南東約6キロメートル沖合に浮かぶ。
家ノ島、美濃島、明神島、鼠島、梶島の5つの島があり、
5つの島を一般に『四阪島』と呼ぶ。
美濃島・家ノ島は四阪島を構成する島のひとつで中心的な島。
美濃島・家ノ島の間はもともと浅瀬がだったが埋め立てによりひとつの島になった。
四阪島では家ノ島に精錬所、美濃島には社宅等が設置され、
精錬所として大変賑わい、有人島であった歴史がある。
明治の後期に、住友が別子銅山の煙害対策のために、
巨額を投資し、無人島の四阪島に、工場と人が住む町を作ったのが始まり。
大正期には5,500人を数え、昭和30年代でも4,000人の人が住んでいたという。
新居浜東予精錬所の操業開始により精錬所としての重要性は低下していき、
1976年に溶鉱炉の火は消え、1988年に無人化した。
しかし、1977年には、住友金属鉱山酸化亜鉛の製造工場が完成し、
現在は約50人が従事し、新居浜から四阪島に通っている。
島内には精錬所のキューポラなど多数の産業遺産が残り、
学校や病院などの人々の生活の遺構も残る。
しかし、島自体住友の私有物であり許可なく立ち入ることはできない。
工場関係者のみ乗ることができる連絡船が新居浜から出ている。




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