愛媛県 今治市にある
比岐島
(ひきじま)。
面積0.30平方キロメートル、周囲3.3キロメートル、標高57.5メートル
無人島。
今治港の東約7キロメートル沖合に浮かぶ。
周辺には小比岐島、松島、地粒島、粒島などの属島がある。
比岐島は有人島であった時代が長い。
1596年〜1615年ころ、人が住み着いたのが始まりともいう。
比岐島には大蛇の昔話があり、
草ばかりで樹木がなかったこの島に、玉川町の法界寺に利右衛門が
植林を行ったのが始まりで、
その数年後、阿部孫左衛門が住宅を建て開拓していった。
その時大蛇が現れ、孫左衛門は大蛇に島の開拓の許可を得たという。
比岐島は漁業やミカンの栽培が盛んで、最盛期には約70名の人が住んでいたという。
小学校や中学校もあった。
しかし、水は井戸からで電気は自家発電のまま。
魚島からの定期船がたちよることがあったが、
魚島都合の時刻表であったことから比岐島島民は利用せず、
昭和45年にはその定期船も途絶えた。
昭和54年には小学校、昭和57年には中学校が廃校になった。
そうして、年々人口が減り続け、平成27年には無人化した。
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