広島県 大竹市と 山口県 岩国市の境にある
甲島
(かぶとじま)。
面積0.26平方キロメートル、周囲2キロメートル、標高101.5メートル
無人島。
岩国港の南東約10キロメートル沖合に浮かぶ。
島内に県境があり、
北部が広島県、南部が山口県となっている。
外観は中央部が中央部に鉢ケ峰がそびえ、島の形が
兜のように見えることから、その名がついたといわれる。
甲島をめぐっては江戸時代から安芸国と周防国が境界争いをしており、
記録に残っているもので1806年、1843年、1855年と3度もある。
明治時代には再燃し、
1870年、広島県と山口県の争いに至り、暴力事件にもなったという。
島は日本海軍が利用するようになり、
太平洋戦争終結後は、
家畜の放牧が行われていたという。
現在甲島の面積は、広島県側が0.13平方キロメートル、
山口県側が0.12となっている。
現在、甲島の中央には甲島灯台がある。
その他面影として、人家跡、家畜小屋後、砲台跡、米軍ヘリポート跡などがある。
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