島の散歩


宿祢島

広島県 三原市にある
宿祢島
(すくねじま)。

面積0.007平方キロメートル、周囲0.4キロメートル、標高20メートル
無人島。
糸崎港の南約2キロメートル沖合に浮かぶ。
お椀をひっくり返したような丸っこい外観をしている。
宿禰島とも、宿彌島とも書く。
この島には先土器時代の石器が発見されており、
古代に人が住んでいたことが伺える。
天皇に仕えた『武内宿禰』の墓が建てられたという伝説もある。
宿禰の名前は、ここから名づけられたとも言われる。
宿祢島は、1960年公開された、映画『裸の島』の撮影地になった。
無人島に引っ越してきた家族が、
平地もないこの島の頂上に家を建て生活するというもので、
島での生活の寂しさや辛さを描いたものだった。
この映画はモスクワ国際映画祭のグランプリを始め、
数々の国際映画祭を受賞した。
主演の『乙羽信子』、監督の『新藤兼人』が亡くなった際には、
この島に遺骨の一部が散骨されたという。
山頂には『裸の島』の碑が設置されている。




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