島の散歩


津久根島

広島県 広島佐伯区にある
津久根島
(つくねじま)。
面積0.003平方キロメートル、標高24メートル
(面積は面積計算ソフトで算出したおおよそ)
無人島。
津久根島は広島湾に浮かぶ。
外観は、大きな岩の島。断崖絶壁で、平地はほとんどない。
津久根島には『あまんじゃく伝説』がある。
壇ノ浦の戦いに敗れた平知盛の子孫で、道空という男がいた。
津久根島の対岸の、五日市の海老山に住んでいた。
道空は人望も厚く、尊敬される男だったが、ただひとつ悩みが。
道空には道裕という息子が、その息子が悩みのたねだった。
道裕はとにかく親に反発し、おとなしくしろといえば大暴れし、
海で魚をとれといえば、山で鳥を撃つという
いわれたこととは反対のことをするあまんじゃくだった。
そんな性格を熟知している道空は、死ぬ前に、息子に一つだけ頼み事をした。
「わしが死んだら、海がいい。あの津久根島に墓を作ってくれ」と。
しかし本心は、『瀬戸の島を眺めながら村人たちと一緒にいたい』と、
『道裕ならば海といえば海老山に葬るだろうと。』

しかし、道空が死んだあと、道裕は最後は親の言うことを聞いて、
道空を津久根島に葬ったのだという。




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