和歌山県 みなべ町にある
鹿島
(かしま)。
面積0.03平方キロメートル、周囲1.2キロメートル、標高27メートル
無人島。
見るところによって、三つの鍋が並んだような外観。
三部から、”南部”、”みなべ”・・・と、
みなべの町の名前の由来にもなったといわれている。
三つの鍋は、西島、中央島、南島に分かれるが、
西島と中央島はつながっていて、
中央島と南島も、砂洲でつながり、砂洲は満潮時も水没しない。
みなべ町の町の沖合に浮かび、古くからシンボリックな存在で、
信仰の対象ともされ、神の島として崇められてきた。
鹿島の南島には鹿島大明神がある。
西島、中央島にも、祠があるという。
701年には、万葉集の中にも詠まれており、
持統上皇、文武天皇が白浜温泉に行った際に、
「三名部の浦 潮な満ちそね 鹿島なる 釣する海女を 見て帰り来む」
と詠まれている。
鹿島の中央島は、観光用、釣り客用に通り道が作られている。
定期船はないが、夏場のツアー、渡船などで、鹿島に渡ることができる。
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