京都府　舞鶴市にある
年取島
（としとりじま）。

面積0.003平方キロメートル、周囲0.2キロメートル、標高18メートル
無人島。
舞鶴湾の中にあり、吉田地区の東約500メートル沖合に浮かぶ。
別名は『弁天島』。
年取島の頂上には、滋賀の竹生島から分祀された弁財天がある。
戦国時代の天正8年（1580年）、公卿の中院通勝が
この島に配流された。
その頃、田代城の城主だった細川幽斎はこの島に通い、
中院通勝と、夜も惜しまず和歌を詠みい語りあっていたという。
夜通しで語り合い、
知らないうちに年を越し、この島から初日の出を迎えたことから、
細川幽斎が 年取島 と名付けたといわれている。

『藻塩草（もしおぐさ）　かきあつめたる跡絶えて　ただ年取りの　名のみのこれり』
という句を、幽斎が残している。