三重県　志摩市にある
多徳島
（たどくじま）。

面積0.05平方キロメートル
（面積は面積計算ソフトで算出したおおよそ）
無人島。
英虞湾の中、賢島港の南約600メートル沖合に浮かぶ。
賢島、多徳島、土井ヶ原島、土井ヶ原島、枯島、大高崎島など、
周囲と島群を成していて、英虞湾の多島美の中にある。
かつては真珠養殖の島であった。
真珠王といわれる御木本幸吉が初めて真珠の養殖に成功したのが、
この多徳島だといわれる。
真珠の養殖は、明治20年に始まった。
御木本の一族20人が移り住み始めて、最盛期には200人もの人が住んでいたという。
1919年には浜島に主要拠点を移すが、1935年頃までは多徳島で養殖がおこなわれた。
1933年には、真珠養殖研究所が設立された。
1951年には、昭和天皇が多徳島に来島し、御木本と面会したという歴史をもつ。
1959年にはキャンプ場が設けられた。
このころは夏のみ、巡回船が寄港していたという。
しかし、研究所は伊勢中津浜浦に移され、キャンプ場も閉鎖。
1990年に無人化した。
現在、島の所有者である志摩市が、
島を有効利用しようと、いろいろなプランを構想中だという。