千葉県 鴨川市にある
仁右衛門島
(にえもんじま)。
面積0.02キロメートル、周囲2キロメートル、標高26メートル。
人口1人(2019年12月現在)。
千葉県指定の名勝となっている島で、
源頼朝のゆかりのある、平野家の島。
古くは平野仁衛門。現在まで38代続く。 しかし、近年の38代目がなくなり、
現在は38代目の息子さん一人が住民登録登録をする。
しかし、未だ39代目はついでおらず、息子さんも年配で、後継者も見えていないという。
仁右衛門島へは、未だに手漕き船で、島渡ししてくれる。
観光地化しているため、島内では入場料が必要。
2017年ころ、君津の濃溝の滝(ハートの滝)が大ブレイク。
その時、濃溝の滝に近い仁右衛門島へは、ツアーで、濃溝の滝とセットで
組み込まれることが多く、そのころ仁右衛門島は大変にぎわったという。
しかし、現在下火になって、対岸にある大きな旅館が閉鎖し、
今は2017年頃整備した大規模な駐車場が、当時の寂しい面影を残す。
輪をかけて2019年、大きな台風15号と、19号が千葉県を襲い、
仁右衛門島の平野家の建物など重要な文化財が被害をうけた。
しかし、仁右衛門の渡し舟の船頭の人はいう。
「千葉県で仁右衛門島を知らない人はいない、
鴨川の観光に仁右衛門島は大きく貢献している」と、
船頭の人は誇らしげに言っていた。
どんな形であろうと、これからも仁右衛門島は鴨川の人にささえられ、
根強い人気は残って行くだろう。
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