島の散歩


象潟

秋田県 にかほ市にある
象潟
(きさかた)。
ここは遠い遠い昔、
海で、たくさんの島々が散らばっていたところ。
九十九島とも呼ばれ、
その風光明媚な景観は、
松尾芭蕉の奥の細道にも登場している。

しかし、文化元年(1804年)。象潟地震で、
海底が隆起し、
陸地化してしまった。

九十九島の景観はあっという間に様相を変えたのだ。

海は陸地になったものの、
景勝地を残そうとする人々のはたらきで、景勝は維持されてきた。
海は水田に変わったけど、水田地帯に地帯に散らばる、
102の小島の姿となった。

田植えの時期に水が張られると、
まるで海に浮かぶ島のようで、かつての姿を彷彿させるという。
また、稲の借り入れ時には、
黄金色に輝く稲の海に浮かんいるような、
美しい島の景観を見ることができるという。




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