島の散歩


蔭田島

宮城県 塩竃市にある
蔭田島
(かけたじま)。
面積0.002平方キロメートル
(面積は面積計算ソフトで算出したおおよそ)
無人島。
塩竃諸島中部にある野々島の南端、
南西約100メートル沖合に浮かぶ。
外観は断崖絶壁で、高さの高い岩の島が直立した姿をしている。
古い時代、この島にも田が数枚あり、陸続きになっていたというが、
数世紀にわたる浸食で離れ島になったといわれている。
そのためか、別名『おいらん島』とも呼ばれる。
蔭田島は昔話がある。
その昔、若い衆が、田んぼをかけて、
蔭田島のてっぺんに、みさごの巣があるのをみつけ、
若者衆が、みさごを、取りにいくか賭けをしたという。
断崖絶壁の恐ろしい地形、誰もがためらったが、一人の若者が行くことになった。
若者はなんとかてっぺんまでいき、
松の木の上のみさごまで後一歩のところまでいったが、
何十羽の親鷹に襲われ、命からがら逃げていったのだという。
このときの賭けが、田んぼであったことから、
『かけ田』というようになったという。




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