青森県 むつ市にある
鯛島
(たいじま)。
面積0.016平方キロメートル、周囲0.5キロメートル、標高24メートル
無人島。
下北半島西部、牛の首岬沖合、約800メートルに浮かぶ。
その様相が、鯛に似ていることから、鯛島と呼ばれる。
鯛島は2つに分かれていて、頭と胴体の部分を弁天島。
尾っぽの部分を、立岩と呼ぶ。
弁天島には弁財天の他、灯台が立っていて、
灯台が鯨の潮吹きの潮の部分のように見え、鯛島は鯨のようにも見える。
鯛島には、約1200年前にあった、悲愛伝説が残る。
蝦夷征伐にきた征夷大将軍坂上田村麻呂は、
鯛島の対岸の脇野沢村の娘と恋に落ちる。
坂上田村麻呂の子供を身ごもった娘だったが、
無常にも坂上田村麻呂は娘を置いて都に帰ってしまった。
悲しんだ娘は、自ら命を絶ち、亡きがらは鯛島に埋葬された。
しかしその後、鯛島付近では船の難破が続き、娘の祟りとされた。
その500年後に藤原藤房が、島に弁財天をたてて、祟りがおさまったという。
しかし、鯛島付近のワカメは娘の髪の毛と云われ現在も漁を避けているという。
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